"鬼"上司と仮想現実の恋
「そうですよ。
私たちも全然開いてませんから。」

と、桜と百合ちゃんがカードを見せてくれる。

するとその後、私のカードは3つ続けて開いた!

「悠貴さん、見て見て!
リーチだよ!!」

こんな事は、初めてなので、とっても嬉しい。

「リーチの人は立ってくださいね。」

司会者が声を掛ける。

私が立ち上がると、百合ちゃんの隣で田中君も立った。

「んー、何等でもいいから、田中君には
勝ちたい。」

私が言うと、

「ふんっ
そんな事言ってると負けるんだよ。」

田中君が言い返す。

司会者が数字を読み上げていく。

「9番!」

「48番!」

私のカードは、全然開かない。

一方、悠貴さんも田中君もどんどん開いていく。
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