"鬼"上司と仮想現実の恋
はぁ………
疲れた…
「暁里、疲れただろ?
大丈夫?」
悠貴さんの気遣う瞳が優しい。
「ううん、大丈夫。
悠貴さんこそ、疲れたでしょ?」
私が言うと、
「俺は暁里がいれば、大丈夫だから。」
と肩を抱き寄せてくれた。
「ふふっ」
私が笑うと、
「何?」
と悠貴さん。
「こうしてると、私も元気になってく気が
する。
いつも私で充電してた悠貴さんの気持ちが
よく分かった。」
私がそう言うと、悠貴さんは、
「暁里、かわいい。」
と額にキスを落とした。