"鬼"上司と仮想現実の恋
「億!
それは凄いね。
営業トップの田中さんでも億超えるのはたまに
でしょ?」

「うん。
部長が買い被り過ぎてる気もするけどね。」

と私は笑う。

その日のうちに引き継ぎを終え、ダンボールに荷物を詰めた私は夕方、営業課に引っ越した。

席は田中君の横。

「よろしくね。」

田中君に挨拶をすると、

「おう、分かんない事があったら、何でも
聞いてくれていいからな。」

と歓迎してくれた。

荷物の整理を終えると、田中君が言った。

「よし、今から瀬名の歓迎会するか?」

「歓迎会?」

「いつもの居酒屋行くか?」

うーん、部長に飲み方注意されたばかりだしなぁ…
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