"鬼"上司と仮想現実の恋
「瀬名、乗れ。」

部長に言われて、助手席に乗り込む。

「ほら、シートベルトしろ。」

結局、自分ではできなくて、部長が運転席から手を伸ばして、締めてくれた。

「すみません、部長にご迷惑をかけて。
そんなに飲んでないはずなんですけど、疲れが
出たみたいで…。」

桜が謝る。

「加藤のせいじゃない。
瀬名の自己管理能力の問題だ。
連絡してくれて、ありがとう。」

そう言うと、部長は、窓を閉めて、車を出した。




えっ!?

ここは、どこ?
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