"鬼"上司と仮想現実の恋



「ぷっ

ないよ。
何もない。

お前ん家に送ってったけど、鞄を探しても鍵が
見つからなかったから、俺ん家に連れて
帰ってきた。」

「ほっ…」

「ほっとするくらいなら、あんなに飲むな。
3度目は、ほんとに食うぞ。

さて、着替えて、送ってやるか。」

「ありがとうございます。」

「それより、鍵、あるか?」

「はい。」

私はバッグから、化粧ポーチを出して、その中から鍵を取り出した。

「はぁ………
そんな中に入ってたのか。
まぁ、いい。
お前、どうせ、暇だろ?
今日、東京見物付き合え。」

「え!?」
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