"鬼"上司と仮想現実の恋
昼食後の13時。

「手があいてる者から順に面談をします。
営業課、樋口課長から順に会議室へ来て
ください。」

佐久間部長が言った。

何が始まるんだろう?

営業課のメンバーが順番に呼ばれていく。

私は同期の田中君が出てきた所を捕まえた。

「面談って、何?
どんな事 話すの?」

私が聞くと、

「現在の仕事の進捗状況かな。
どこに営業をかけてて、契約に至る見通し
とか、問題点とか。」

「部長、怖い?」

「淡々としてて、感情が見えないから、それが
かえって怖いかも。
全部の面談が終わってから、いろんな指摘が
あるのかもしれない。」

「そっかぁ。」

「ま、瀬名もがんばれ!
骨は俺が拾ってやるよ。」
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