"鬼"上司と仮想現実の恋
東京見物
部長は、浅草寺近くの駐車場に車を止めると、仲見世商店街をのんびりと歩いた。
「外国の方もたくさん来てるんですね〜」
「そうだな。
瀬名は、浅草、来た事あるのか?」
「入社してすぐの頃に、同期何人かと来ました。
田中君は地元なので、いろいろ案内して
くれたんですが、私は後ろを付いて歩いてた
だけなので、どこをどう行ってそこに行った
のか、さっぱり覚えてないんです。
あ、なんなら、今から、田中君、
呼びましょうか?」
私がスマホを取り出すと、
「いや、いい。
休日に上司に呼び出されて、東京見物の案内
なんて、迷惑以外の何物でもないだろ?」
「そうですね。
っていうか、私はいいんですか?」
「瀬名は、呼び出されたわけじゃないだろ?」
「あ…、そうでした。」
「くくっ
お前、当分、禁酒な。」
「えぇ〜!?」
「当然だと思うけど?」
「外国の方もたくさん来てるんですね〜」
「そうだな。
瀬名は、浅草、来た事あるのか?」
「入社してすぐの頃に、同期何人かと来ました。
田中君は地元なので、いろいろ案内して
くれたんですが、私は後ろを付いて歩いてた
だけなので、どこをどう行ってそこに行った
のか、さっぱり覚えてないんです。
あ、なんなら、今から、田中君、
呼びましょうか?」
私がスマホを取り出すと、
「いや、いい。
休日に上司に呼び出されて、東京見物の案内
なんて、迷惑以外の何物でもないだろ?」
「そうですね。
っていうか、私はいいんですか?」
「瀬名は、呼び出されたわけじゃないだろ?」
「あ…、そうでした。」
「くくっ
お前、当分、禁酒な。」
「えぇ〜!?」
「当然だと思うけど?」