"鬼"上司と仮想現実の恋
「………はい。」

「飲みたい時は、俺を呼べ。
ちゃんと連れて帰ってやるから。」

部長は優しく微笑んで、私の頭を撫でた。

「はい!」

私は嬉しくなって、にこにこが止まらない。

どうしよう…

また、きゅんきゅんする…



私達は、雷門で写真を撮り、煙を浴び、お参りをした。

「部長はどんなお願いをしたんですか?」

「そりゃ、決まってるだろう。
瀬名がもう酒を飲みませんように…だ。」

「えぇ!?
ひどくないですか?」

「くくっ
冗談だよ。
瀬名は、何を祈ったんだ?」

「仕事がうまくいきますように。」

部長は柔らかく微笑んで、

「それなら大丈夫。
絶対、叶うから。」

とまた私の頭を撫でた。

部長、頭、撫でるのが好きなのかなぁ?
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