タイムリミットまで
『え?しずくさん。どうしたんですか?』

「君、ここは美術館だぞ、静かに。」
大きな声を出して慌てる君を連れて外に出た。

君はだまったまま、私を見つめる。

「君の絵が嬉しくて、涙が出た。それだけだよ。」

『そうなんですか?びっくりしました。どこか、具合が悪いのかと思いました。』

君の心配した顔をみて笑った。

今日の私は、すごく体調が良かった。

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