タイムリミットまで
「昨日は行けなくて、本当にすまなかった。」

『いいんです、謝らないでください。』

「ここで初めて君と出会った日に、私は余命宣告を受けていたんだ。」

『余命宣告?』
「ああ、長くて1年と言われた。」

『そんな!しずくさんの病気は治らないんですか?』

君の目からは、大粒の涙がこぼれ落ちていった。
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