タイムリミットまで
『しずくさん、お待たせしました!』

「ふふっ、遅いよ君。」

君の手にはケーキが持ってあった。

『すみません。』
「君!屋上に連れていってくれ。」

『え?寒いですよ、大丈夫なんですか?』
「早く!」

君にコートをかぶせてもらい、背中に乗る。
大きな背中は、力強く感じた。

< 64 / 89 >

この作品をシェア

pagetop