タイムリミットまで
『知り合いなんですか~?』
「うん。」
『そうなんですね、では。』

アルバイトの子はお辞儀をして去っていく。

『ここで働いていたんですね。』
「うん、君はこの近くの学校だったのか。」

『はい。〇〇美大に通ってるんです。』
「私は、絵はさっぱりだからな。君がうらやましいよ。頑張れ。」
『はい、また今度。』

17時を知らせるサイレンが鳴り、タイムカードを押した。
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