艶恋婚~御曹司と政略結婚いたします~
「今夜のデザートは?」
「暑いから、シャーベット作ってみた」
近づいて、きゅっと彼のパジャマの袖を握った。
すると、彼が優しく目を細めて唇をついばむ。
「それもいいけど、君も食べたい」
私の腰に回った手の指が、つ、と身体のラインをなぞり、深く重なる唇に目を閉じた。
まるで蜂蜜のような甘い空気に浸されて、毎日を送る私はきっともう中毒みたいなものなのだろう。
だから僅かなことに嫉妬して、心乱されてしまう。
それがちょっと、怖い。
自分が初めての恋に振り回されて夢中になって、葛城さんしか見えなくなっていく。
たったひとりに出会ったことで、こんなにも自分が変わっていくなんて思いもよらないことだった。
「暑いから、シャーベット作ってみた」
近づいて、きゅっと彼のパジャマの袖を握った。
すると、彼が優しく目を細めて唇をついばむ。
「それもいいけど、君も食べたい」
私の腰に回った手の指が、つ、と身体のラインをなぞり、深く重なる唇に目を閉じた。
まるで蜂蜜のような甘い空気に浸されて、毎日を送る私はきっともう中毒みたいなものなのだろう。
だから僅かなことに嫉妬して、心乱されてしまう。
それがちょっと、怖い。
自分が初めての恋に振り回されて夢中になって、葛城さんしか見えなくなっていく。
たったひとりに出会ったことで、こんなにも自分が変わっていくなんて思いもよらないことだった。