艶恋婚~御曹司と政略結婚いたします~
気を付ける?
どう気を付ければいいのだろうかと聞こうとしたが、ちょうどそのタイミングで近づいてきた男性がいた。父くらいの年齢だろうか、にこやかに葛城さんに声をかける。
「葛城くん」
「新藤さん、ご無沙汰しております」
「新ブランド、好調みたいだね」
新藤、というその人はどこの会社の人だろうか。わからないが、彼の言う新ブランドとは、きっと和菓子ブランド『葛城』のことだ。和菓子とも洋菓子ともいえない、折衷案みたいなお菓子だなあと思ってしまうが、そういうのが若い人にウケているのもわかる。
詳しく聞いてみたい、口を挟んでみたいような気になるが、パートナーってこういう時、邪魔にならないようにしているのが正解だろうか。
唇の端を意識してどうにか微笑みを保っていると、新藤さんの斜め後ろに、私と同じ年ぐらいの可愛らしい女性がちらちらと葛城さんを見ていた。
それから、私を見てぱちりと目線が合う。すると、ぱっと気まずそうに俯いてしまった。
どう気を付ければいいのだろうかと聞こうとしたが、ちょうどそのタイミングで近づいてきた男性がいた。父くらいの年齢だろうか、にこやかに葛城さんに声をかける。
「葛城くん」
「新藤さん、ご無沙汰しております」
「新ブランド、好調みたいだね」
新藤、というその人はどこの会社の人だろうか。わからないが、彼の言う新ブランドとは、きっと和菓子ブランド『葛城』のことだ。和菓子とも洋菓子ともいえない、折衷案みたいなお菓子だなあと思ってしまうが、そういうのが若い人にウケているのもわかる。
詳しく聞いてみたい、口を挟んでみたいような気になるが、パートナーってこういう時、邪魔にならないようにしているのが正解だろうか。
唇の端を意識してどうにか微笑みを保っていると、新藤さんの斜め後ろに、私と同じ年ぐらいの可愛らしい女性がちらちらと葛城さんを見ていた。
それから、私を見てぱちりと目線が合う。すると、ぱっと気まずそうに俯いてしまった。