Jewels
「お待ちください、三の巫女様!」
瑠璃は驚いて振り返る。
「貴方は…翠玉様?」
「翠玉?お前ここで何をしている!?」
翠玉は怒る金剛の腕にしがみついて必死に瑠璃に訴える。
「金剛様のご無礼、お許しください!」
「翠玉!俺は無礼など…」
「兄様は黙ってて!」
金剛は翠玉の剣幕に押し黙る。
「金剛様はわたくしが責任を持って王宮までお連れします。ですから、どうか、この場は穏便に…。」
瑠璃は冷静さを取り戻した様子で答える。
「…わかりました。お願いいたします。」
その場を去ろうとする瑠璃に、翠玉は続けた。
「三の巫女様!」
瑠璃が足を止める。
「この件は、どうぞご内密に…お願いします…。」
「…承知いたしました。では、失礼します。」
瑠璃はしとやかに礼をすると、足音も無く静かに去って行った。
瑠璃が去るのを見届けると、翠玉は止めていた呼吸を解放するかのように、深くため息をついた。
瑠璃は驚いて振り返る。
「貴方は…翠玉様?」
「翠玉?お前ここで何をしている!?」
翠玉は怒る金剛の腕にしがみついて必死に瑠璃に訴える。
「金剛様のご無礼、お許しください!」
「翠玉!俺は無礼など…」
「兄様は黙ってて!」
金剛は翠玉の剣幕に押し黙る。
「金剛様はわたくしが責任を持って王宮までお連れします。ですから、どうか、この場は穏便に…。」
瑠璃は冷静さを取り戻した様子で答える。
「…わかりました。お願いいたします。」
その場を去ろうとする瑠璃に、翠玉は続けた。
「三の巫女様!」
瑠璃が足を止める。
「この件は、どうぞご内密に…お願いします…。」
「…承知いたしました。では、失礼します。」
瑠璃はしとやかに礼をすると、足音も無く静かに去って行った。
瑠璃が去るのを見届けると、翠玉は止めていた呼吸を解放するかのように、深くため息をついた。