苦いアメ
「橋本くん、コチラ、春木雅(ハルキ ミヤビ)くんだ。」
社長の声にハッと気が付き、急いで会釈した。
「初めまして。橋本晴花です。」
「…春木だ。よろしく」
挨拶が終わり、社長の方を見ると社長は意味深に微笑んだ。
何だか胸騒ぎがする…。
「春木くんは、海外の本社に務めていたんだが、私が無理に言って帰ってきてもらったんだよ。今度、新しい企画をするために、ね。橋本くんには春木くんのサポートをしてもらいたい。」
「社長。恐縮ですが、私は秘書課に勤めておりますので、営業課の誰かがした方が適任だと思うのですが…」
「君は秘書課に配属されて以来、ミスは一度もしてないし、責任感があって仕事を最後まで完璧にするような人だ。それに、これから始める新しい企画は、営業課がするようなものでは無いんだ。私は君が適任だと思ったから君に頼んでる。私が言ってることがわかるね?」
有無を言わさないような圧力をかける社長。
初めて見た社長と、告げられたことに動揺した。
「で、ですが…」
私が反論しようとしたとき、横から鋭く低い声が聞こえた。
「無理を言ってるのは重々承知だ。だが、これは社長命令だ。わかるよな?ただの秘書に拒否権なんてない。」
社長の声にハッと気が付き、急いで会釈した。
「初めまして。橋本晴花です。」
「…春木だ。よろしく」
挨拶が終わり、社長の方を見ると社長は意味深に微笑んだ。
何だか胸騒ぎがする…。
「春木くんは、海外の本社に務めていたんだが、私が無理に言って帰ってきてもらったんだよ。今度、新しい企画をするために、ね。橋本くんには春木くんのサポートをしてもらいたい。」
「社長。恐縮ですが、私は秘書課に勤めておりますので、営業課の誰かがした方が適任だと思うのですが…」
「君は秘書課に配属されて以来、ミスは一度もしてないし、責任感があって仕事を最後まで完璧にするような人だ。それに、これから始める新しい企画は、営業課がするようなものでは無いんだ。私は君が適任だと思ったから君に頼んでる。私が言ってることがわかるね?」
有無を言わさないような圧力をかける社長。
初めて見た社長と、告げられたことに動揺した。
「で、ですが…」
私が反論しようとしたとき、横から鋭く低い声が聞こえた。
「無理を言ってるのは重々承知だ。だが、これは社長命令だ。わかるよな?ただの秘書に拒否権なんてない。」