苦いアメ
「美帆、どうしたらいい?」


昼休憩。私は美帆に今朝のこと、春木雅のことを話した。


「どうしたらいいって、あんたが1番わかってるでしょ。話聞いたらいいのよ。いやーでもまさか、奏太くんがねぇ」


そう言ってニヤニヤしだした。

…まずい、何か変なことでも考えてるな。


「な、何よ?」


「別に?」


そう言っても尚、ニヤニヤしてる美帆。


「で!あんた、その春木雅って人有名よ」


有名??
あの人が?失礼な発言をしたあの人が!?



「入社当時、営業課に所属していて新人でありながら、ミスは一度もしておらず、1年で営業成績トップに上がった人よ。それからもあの人の仕事ぶりが評価され、アメリカにある本社から呼ばれたのよ。異例の話だから、この会社で有名なのよ?知らなかったの?」


「そ、そんな凄い人なの?」


「ええ」


どうしよう、そんな人だとは知らなかった…!
急に不安になってきた。
あの人のそばでサポートよ?できるかしら…?
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