Voice -君の声だけが聴こえる-
『……写真』
「え?」
『写真で確認してみるというのはどうでしょう?』

 なるほど、その手があったか。――しかし。

「神宮司と一緒に写ってる写真なんて、そう都合よく持ってませんよ」
『クラス写真はどうですか?』
「あぁ、そうか。俺の手元になくても、先生なら持ってるかも」

 行きましょう、と声をかけ、詠斗は職員室へと向かった。美由紀がついてきてくれているのかどうか判断のしようもなかったが、きっと一緒に来てくれているはずだと信じていた。
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