それはきっと、恋でした
「そんで、なんと!僕たち同じ日に生まれたんだ」
「あたしの方が三十分早く生まれたけどね。
裕翔くんは?幼なじみとか、いるの?」
「え…?」
「ん?瑠衣どうしたの?」
「いや、なんでも、ない。あのっ、姫ちゃん……名前で、呼ばないから。珍しいな…?って思った、だけ。」
あ、確かに。
でも、裕翔くんには、妙な親近感があるんだ。
さっき、聞き覚えのある名前って思った時のことが、何か関係あるのかな?
でも、今気にしてても、なににもならないし…いいか。