この手をぎゅっと、離さないでね?



「ちょっとあかり、なんなのよさっきのは?ラブラブっぷりを見せつけすぎでしょ」



休み時間に入ると、椅子をガタッとひいて振り返ったみっちゃんはニヤニヤ笑っていた。



「あっ、あれは洋くんが大きい声で話しかけてきたりなんかするからだよぉっ!」

「いいねぇ、私も啓太と一緒にホタル見に行こうかな〜?」

「んもうみっちゃんてば……ニヤニヤしすぎ」



ほんと、恥ずかしい…。

洋くんももうちょっとこっそり、言ってくれればいいのにぃ…。



クラスメートのみんなに笑われるし、はるちゃんには睨まれるし…。



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