この手をぎゅっと、離さないでね?
「でも送ってあげられる日は送りたいんだよ。女の子だし、いくら外が明るいっつったって何があるかわかんねぇだろ」
「洋くんったら心配しすぎだってば!ほんとに平気だよ?」
私を想ってのことなんだろうから、その気持ちはすごく嬉しいんだけどね。
でも、友達と約束してる日までわざわざ送ってくれなくても…。
洋くんと一緒に帰れることは嬉しいけど、なんだか申し訳ない。
「ね?みんな洋くんのこと、待ってるんでしょ?私は大丈夫だから、行っておいで?帰ったら連絡するから」
「うーん……わかった。んじゃ、気をつけて帰れよ」