この手をぎゅっと、離さないでね?
……なんて、余計なお世話だったかな。
光琉くんも、なに言ってんだコイツって言いたげな目で私を見てるし…。
「はぁ?別にいらねぇよそんなの」
「ですよね……。でしゃばってすみませんでしたっ!」
光琉くんとちょっと仲良くなれたからって、調子にのりすぎちゃったかな…。
まぁでも、ケンカを止めることができたのなら結果オーライだよね!
「んだよっ、さっきからついて来てんじゃねぇ!」
「わわっ、ごめんっ!だってバス停までの道ってここしかないしっ…」