この手をぎゅっと、離さないでね?



「けど、南海は仙崎のことまだ好きなんだろ?だったら遊ぶなっつってもいいんじゃね?」

「そうなのかなぁ…?でも、うざくない?」

「だってよ、どっちかに好意があんならそれってもうただのツレじゃねぇだろ?」



どっちかに好意があるなら、ただの友達じゃない…か。

たしかに、光琉くんの言うとおりだね。



「まぁ、悪ぃのは仙崎だな。俺だったら、いくら複数だからって女とは遊ばねぇけどな」

「彼女ができたらみんな、そうするものなの?」

「いや、みんなではないと思うけど。でもその方が、安心するだろ?」



< 146 / 347 >

この作品をシェア

pagetop