この手をぎゅっと、離さないでね?
「アイツってそんなにいいか?」
「うん…。かっこいいし優しいし…一緒にいると安心するし、それに明るいところも好きだし、友達を大切にするところとかも大好きだし…あとはー」
「あー、もういいわ。わかったわかったハイハイ」
って、ノロケまくってて恥ずかしいな…。
光琉くんが、呆れたような顔で私を見るから余計に恥ずかしいよ…。
「マジで……なんでみんな、アイツのところばっかに行くかなぁ」
光琉くんはふーっと、長くて重たい息をついた。
光琉くん…詩織ちゃんに告白した日のことを、思い出しているのかな…?