この手をぎゅっと、離さないでね?
いつの話しって……私が知ってる洋くんは、小学3年生までの洋くんだもん。
「むぅ…。いいなぁ、私も洋くんと一緒の中学校に通いたかった!」
みっちゃんはいいなぁ。
私が知らない洋くんをたくさん知ってるんだもんなぁ。
「仙崎と離れていた6年間のことも、これからゆっくり知っていけばいいじゃん?だってあかりはもう、仙崎の彼女なんでしょ?」
「うん……まぁ、そうだね」
そう。
私は洋くんの彼女になったんです。