この手をぎゅっと、離さないでね?
光琉くんの話しを聞いていたら、辛いって気持ちがひしひしと伝わってきて…。
胸がぎゅっと痛くなる。
「光琉くん…っ。光琉くんには光琉くんの幸せがあるんだからねっ!」
「ちょ……おい、なんでまた泣いてんだよお前は!」
「だってまだまだ人生これからだよぉ!人生がつまらないなんて決めつけるのは早いよぉ!」
「わかった、わかったから!もう泣くな!」
崩壊してしまった私の涙腺は、この後もしばらく緩みっぱなしで。
バスを降りる間際、光琉くんが暗い話しばっかでごめんなって私の頭を撫でたりするもんだから…。
びっくりしてしまって、そこからもう涙は出なくなった。