この手をぎゅっと、離さないでね?



「もうめーっちゃ楽しかったよっ!採点バトルは私と乃衣が勝ったから、ジュース奢ってもらったんだから!」



もちろん私は洋に!ってはしゃいでるはるちゃんは、私がムッと口を尖らせていることにもおかまいなしみたい。



「洋って歌はそんなに上手くないけど、歌ってる横顔はすごくかっこいいんだよねぇ〜」



私は洋くんの彼女なのにぃ…。

はるちゃんは頬をほんのり赤らめちゃったりして、恋する乙女モード全開って感じだし…。



むぅぅっ…。

こうなったらもう、ガツンと言ってやろうじゃないか!



「はるちゃん!あのねっ……!」



洋くんは私の彼氏なんだからね、って!



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