この手をぎゅっと、離さないでね?
っていっても、つい昨日のことだからまだ友達感覚が抜けてないんだけど…。
昨日の放課後、屋上ではじめて洋くんの気持ちを聞いた。
『小学3年生のとき、あかりが引っ越してから自分の気持ちに気づいたんだ。俺は6年前のあの日から、あかりのことがずっと好きだった』
嬉しかった。
私も洋くんのこと、好きだったから。
『なぁ……俺、昔に比べると少しは強くなったんだよ。だから今度は、俺があかりを守るから』
私も洋くんのこと、好きだったよって自分の気持ちを素直に伝えた。
そこから私と洋くんは、ただの幼馴染なんかじゃなくなったんだ。