この手をぎゅっと、離さないでね?



「だからって、来見さんと尾崎を仲直りさせようだなんてことはしないでよ?」

「……やっぱりダメかな?」



だってすごく仲良かったのに、今では目すら合わさない関係だなんて寂しいもん。



光琉くんには、洋くんと詩織ちゃんとも仲良くなってもらいたい!

自分を悲観しながら孤独に生きるのではなくて、今までが辛かったぶん明るく生きてほしい。



だって光琉くんは、私の友達なんだもん。

笑って過ごしてほしい。



「尾崎からすれば、ありがた迷惑かもよ?それに来見さんだって、尾崎と仲直りは望んでないかもよ?」

「でもぉ……」

「触らぬ神に祟りなしって前にも言ったでしょ?尾崎には関わらないようにしな!」



< 223 / 347 >

この作品をシェア

pagetop