この手をぎゅっと、離さないでね?



まぁ……ありがた迷惑と言われてしまえば、たしかにそうかもしれないもんね…。



「それよりもさぁ…。ひとつ思ったんだけど」

「ん?なぁにみっちゃん?」

「私に勉強を教えてくれるのはすごくありがたいんだけど、私よりももっと勉強を教えてあげた方がいい人がいるってことに気づいたんだよね」



みっちゃんよりも、もっと…?

でも勉強を教えてほしいって言ったのはみっちゃんだよ?

テストの総合成績で、次こそは上位30人以内に入りたいからって。



「仙崎だよ。だってあの人、ぜったいにテスト勉強なんかしてないでしょ?」



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