この手をぎゅっと、離さないでね?
「洋くん!私と一緒に勉強しよう!」
「……べ、勉強…?え、マジで言ってる?」
あからさまに嫌そうな顔してるなぁ。
でもだからって、私は1歩も引かないんだから!
だって洋くんが留年しちゃったら嫌だもん。
「そうっ!だからね、今日洋くんの家に行ってもいい?」
「俺の部屋で勉強するってこと?」
「そうだよぉ。ダメかなぁ?」
洋くんってば、困った顔をしてるけど…。
だけどここはなんとしてでも、洋くんに頑張って勉強してもらわなきゃ。