この手をぎゅっと、離さないでね?



「何にもしないで寝るなんて、あかりちゃんに魅力を感じてない証拠だよ。あははははっ!」



はるちゃんはいじわるに笑いながら、乃衣ちゃんたちの元へ戻って行った。



やっぱり私って……魅力が足りないのかなぁ。

たしかに、部屋で2人っきりになったのにキスすらされてないもんね…。



「あかり、気にしなくてもいいからね?私は部屋で2人になるなり、すぐに手を出してくるような男よりかは仙崎くらい奥手な方がいいと思う」

「うん……」

「あかりのこと、大切にしてくれてるんだよ」



本当にそうなのかなぁ…。

男の子の気持ちがわかんないや…。



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