この手をぎゅっと、離さないでね?
光琉くんはビクッと肩を揺らしながらも、ふっと笑い返してくれた。
1年生の教室は2階なのに、3階よりも上へ向かう光琉くんは屋上へ行くつもりなのかな?
「まーた授業、サボろうとしてるでしょ〜?」
「まぁな。だってつまんねぇじゃん」
「ちゃんと勉強しなきゃ、テストでいい点とれないよ?」
「そのへんは問題ねぇわ。こう見えても一応、赤点取ったことねぇからな」
へぇ…。
光琉くんって見かけによらず、勉強はできるタイプなんだなぁ。
洋くんもちょっとは光琉くんを見習ってほしい。
って、洋くんで思い出した。
光琉くんに私の悩みを聞いてもらおう!