この手をぎゅっと、離さないでね?



するととつぜん、洋くんにガシッと両肩を掴まれた。



「わっ、びっくりしたぁ。いきなりどうしたの…?」



洋くんは何にも答えてくれないまま、私の身体をベッドに押し倒した。



「キャッ……。な、なに…!?」



いきなり視界がぐるりと回って、見えるのは白い天井と、真面目な顔で私を見下ろす洋くん。



私の両肩を掴んだまま身体に跨って、覆いかぶさるような体制で…。

顔もすごく近くって……。



ドキドキする。



「あのさぁ、昨日俺がどれだけ理性を保つのに必死だったと思ってんの?」

「え……」

「ムラムラするに決まってんじゃん」



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