この手をぎゅっと、離さないでね?
「ん……洋くんっ」
こもった声で名前を呼ぶと、長く重なり合っていた唇が離された。
「あぁ、やべぇ……。これ以上やってるとマジで理性がぶっ飛ぶわ。いきなりごめんな」
「いや……いいよ。びっくりしたけど…」
洋くんは苦笑いをしながら私から離れると、私の身体を優しく起こしてくれた。
「もうぜったい、キスは俺としかさせねぇからな?」
「うん……もうぜったい同じ過ちは繰り返さないって約束する。だって、私がキスしたいのは洋くんだけだもん」
「なんだよそれ、可愛すぎるっての」
洋くんと、目を合わせて笑いあう。