この手をぎゅっと、離さないでね?



そういえば……そんな約束もしたかも…。



数日前の合宿の夜。

こっそり自分の部屋を抜け出して、洋くんの部屋に遊びに行ったときにそんな話しをしたんだっけ。



そんな具合でいいように丸めこまれた私は、またまた洋くんにアイスをごちそうしてもらった。



「ありがとうね、洋くん!」



洋くんからアイスを受けとって、真っ白なアイスクリームにがぶりとかじりつく。



「まぁ、お礼は弁当作ってきてくれるっつーのでいいよ?」

「ふふっ、お弁当ね。わかったよ、頑張って作ってくるね」



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