この手をぎゅっと、離さないでね?
「はぁ?マジ?」
「そうそうっ。ね、びっくりじゃない?」
なんの話しをしてるのかなぁ…。
遠目から洋くんのことを、頬を膨らませて眺めていると洋くんと目が合った。
「ちょ……あかりっ!尾崎と話してたってマジなのか!?なんで?アイツと仲良くなんてなかっただろ?」
すると洋くんはびっくりした顔で私のところに走ってきて…。
「あ……うん、困ってたみたいだから…」
洋くんもはるちゃんやみっちゃんみたいに驚いてるみたい。
私が光琉くんと話しただけのことで、クラスメイトたちはもうパニック状態だ。