恋してる女の子って最高に可愛い
「ただいまー!着替えてきた!」
「おかえり!ちょっと遅かったね?」
「トイレって狭いから着替えるのに手間取っちゃった」
「何の話してたの?」と聞いてみると、
「ううん、特に何も話してないよ?」と梨奈ちゃんが言ってくる。
樋口くんが黙っているので、どうしたのかなと思って話しかけてみる。
「樋口くんどうしたの?」と下からのぞいて、自然に上目遣いになっちゃったけど、樋口くんの顔をじっと見る。
「ば…ばっ、ばかっ、何もねえよ…!?」と顔を赤くしながらテンパッているので、やっぱり何かあったんだと思った。
「本当に……?なんかあったら言ってよ?」
「わかってる」
「ならよろしい!」と樋口くんの手を持った。
「なんだよ、急に」と私が持った反対の手で樋口くんは顔を隠した。
あれ?いつもは私の手を引っ張ってくれたり、私の頭撫でたりしてくるのに。
自分からするのはいいけど、人からされるのは恥ずかしいのかな…?
「これいっぱいあげるから!元気だして!」
そう言って私は樋口くんの手に飴を置いた。
「さっき貰ったのに、こんなにくれんのかよ」
「うん!元気の源がいっぱいあれば樋口くんもっと元気になるかとおもって!」
「ん、もらっとくよ、ありがとな」
「どういたしましてっ!」