恋してる女の子って最高に可愛い
私達はグラウンドに行って、小石拾いをし始めた。
初めは、何も考えずにひたすら拾ってたんだけど、ふと疑問に思ってしまった。
「これ、いつまで拾うの……?」
「……えっと、先生が終わりっていうまで?」
「その先生いつ言ってくれるの?そして今どこにいるの?」
「なんか、急遽ほかの先生に呼び出されてどっか行っちゃったけど……」
「……」
終わりが見えないまま、黙って拾い続けることにした。
「おーい、君達…ちょっとお願い事があるんだけど…」
学年主任の先生と、担任の先生が私達の元にやってきた。
「なんですか…?私達、小石拾えと言われて一生懸命拾ってる途中なんですけど」
「その小石は君達はもう拾わなくていいから、その代わりに作って欲しいものがあるんだ」
「え、今から何を作るんですか?」と先生に聞いてみると、
「とりあえず教室に行こう」と言うので、先生の後ろをついていった。
「実はな……、本当は午前中にやっておかなくちゃいけなかったんだけど、先生忘れててな?その……」
「何をしたらいいか全くわからないので、はっきり言ってくれますか?」と麗香が言う。
「体育祭って、競い合うだろ?だから点数とか付くのはわかるよな?それを表示する紙をグラウンドから見て見える位置に貼るんだけど、その紙はうちのクラスの教室に貼るらしくて、この教室になったからにはその紙を作るのはこのクラスの生徒だってほかの先生に怒られてよう……」
本当は朝の放送が流れる前に決めるはずだったらしい。
でも、先生が忘れてて…午前の準備が終わった後紙の事を他の先生に言われて思い出して、いつも一緒にいる私達が全部作るハメになった。
しょうがなく私達は作ることにした。
「これぐらいの大きさでいいのかな?」と麗香に聞く。
「あ、それぐらいでちょうどいいと思う!」
「梨奈こういうの書くの好き〜!楽しい!」
梨奈ちゃんは結構楽しんでるようだった。
先生は、女子の方がこういうの得意だと思うからって私達に押し付けてきたけど、3人だけで終わるのかな?
シャーペンで下書きをする私、綺麗に太いペンでなぞる麗香、色をつけたりして、綺麗に仕上げする梨奈ちゃん。
おもいのほか、早く終わらせることが出来た。
でも、他の生徒達はもう椅子を運ぶ列で廊下は大渋滞(だいじゅうたい)していた。
先生に見せに行く為、廊下を通してもらう。
「ご、ごめん!お願いだからみんな通して〜……!!」
なかなか道をあけてくれない…って言うよりは、みんな椅子持ってるから動く事が出来ないのだ。