恋してる女の子って最高に可愛い





「すみません、遅れてしまいました!」




と梨奈ちゃんがやってきた。




「梨奈ちゃん今日遅いね?」




「いやー、実は……」と耳貸してって言われて傾けると、




「寝るときに朝練の事アラームいつも通りにセットしたままですっかり忘れてていつも通り起きちゃって、そこから猛スピードで準備して出てきた……」




小声でとんでもないミスを話してくる梨奈ちゃん。




「あはは……た、大変だったね…!でも間に合ってよかったね」




「ほんとだよー!間に合わなかったら先輩達に怒られるし、そんなの絶対嫌だ〜」って普通の声で言ってくるから




「ちょ、ちょっと!梨奈ちゃん声大きいよ…」と私が言うとやっぱり少し聞こえてたみたいで




「ん?君達何か言ったか?」と先輩が聞いてきた。




「あ、いえ!何でもないです!すみません」




「そうか、じゃあ朝練始めるぞ」




「何とかごまかせた……」と梨奈ちゃんが言う。




「危なかったね…怒られるかと思ったよ…」と私も言った。




そこから時間の都合によって5回ぐらいしかダンスの練習出来なかったけど、他の団は朝練を行ってなかったので、私達にもチャンスはあると思った。




「みんな、朝早くから練習する為に集まってきてくれてありがとうな、体育祭、楽しんで!絶対優勝しよう!」




先輩の声に、みんなが「はい!」と言う。









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