恋してる女の子って最高に可愛い
放送委員のアナウンスがなる。
“これで、午前の部は終了いたしました。今からは昼食の時間になります。体育館を開放いたしますので、そちらもお使い下さい。放送委員からの連絡は以上です。”
「やっとお昼だー!!荷物持って、早く大きな木のとこ行こ!」
みんな、体育館の方に食べに行ってるから、こんなにいい日陰があるのに、だーれもいない。
「実はね、みんなにもお母さんの作ったお弁当食べてもらいたくて、今日は少し多めに作ってもらってきた!」
「えっ、ほんと!?梨奈達も食べていいの??」
「うん!いいよ!」
「じゃあ、みんなでお弁当のおかず食べあいっこしよ〜」と梨奈ちゃんが言った。
私のご飯の入ってるお弁当箱を開けてみてみると、のりを使って文字が書いてあった。
なんて書いてあったかというと
“午後の部もがんばれ!”と書いてあった。
おかあさん……ありがとう。
嬉しくなった。これ作るの大変だったんだろうなあ?
みんなで、おかずを取りながら自分のご飯をみんな食べた。
ちなみに樋口くんは、家でサンドイッチを作ってもらったようだ。
私達もサンドイッチをもらった。
樋口くんが、サンドイッチを食べながら…
「ご飯が食べたくなってきた」って言うので、
「私の食べかけだけど……混ぜこみご飯だけど食べる?」
「くれんの?もらう」
私の箸、私の食べかけのご飯。
何も気にしないのだろうか?
平気でぱくりと口に運んでいた。
そんな樋口くんの耳が少し赤くなっていた事は、私は気づかなかった。
「ありがと、すっげえうまい」
「よかった!!」
私達は昼食を取った後、時間が余っていたので、梨奈ちゃんが私に「美羽ちゃん、トイレ一緒に行こ?」と声をかけてきたので一緒に行くことにした。