恋してる女の子って最高に可愛い
ピピピピッピピピピッ
「ふぁ…ぁ…」
朝6時半、目覚めると珍しく私のスマホがピカピカと光っていた。
なんだろう…?と思いつつスマホのロックを解除し、見てみるとメールが1つ来ていた。
新着メールをタップして、名前を見ると…「えっ!?樋口くんから??」とびっくりした。
私が寝ぼけてるんじゃないかと思って目を少しこすってよく見てみると、本当に樋口くんからのメールだった。
“夜遅くにごめん。明日、朝10時から会える?行きたいお店あるんだけど…起きたらでいいから返信待ってる”
とメールが来ていたのだ。
急いでメールを返す。
“おはよう!もちろんいいよ!10時に駅前に行けばいいのかな?”
と返信をした。
布団から出て、顔を洗いに行く。
化粧水や乳液などで肌を整えて、リビングの机を見ると置き手紙とアイロンが置いてあった。
“やっとメイクすることに興味持ったのね?私も嬉しいわ。アイロン置いておくわね。私は最近使ってないからもうあげるわ。自由に使ってちょうだい”
お母さん私にアイロンくれるみたい。
樋口くんと会うんだ!せっかくなら昨日梨奈ちゃんに教えてもらったことやっていこう!
私は朝ご飯を食べた後、メイクをして髪を内巻きにした。
初めて1人でやったのにすごく上手くいった。
これも梨奈ちゃんの教え方が上手かったからだろうなぁ。
洗濯物を干して、自分の支度をして家を出た。
「行ってきます」
ちなみに今日の服装はこの前梨奈ちゃんに選んでもらった服の1つだ。
小花柄の白い襟がついた膝にかかるぐらいの長さの紺色のワンピース。
白の斜めがけのカバンで行った。
駅につくと、樋口くんがもう先にいた。
「おまたせ!待った?」
「ううん、俺も今来たとこだよ」
「よかった!」
「今日の美羽なんか…いつもと違うな」
「ほんと?どんな感じに見える??」
「いつもより女の子らしいっていうか、可愛い」
「えっ!ほんと!?嬉しい!!」
「顔見るのが少し恥ずかしいぐらいだ」
「そんなに!?顔見てくれないのは嫌だなあ、いつも通り接してね?」
「わかってるよ」
「今日はどこ行くの?」
「美味しいって評判の良いストロベリーパフェがあるところ」
「そんな所あるんだ??いいね、早く行こ!」
っと私が走り出そうとすると、「待てよ」と手を引っ張られた。
「えっ?」
「そっちじゃないし、俺しか道知らないだろ?勝手に行くなよ」
「ごめんっ、ついはしゃいじゃって…!」
「ちゃんと俺について来いよ」っと迷子になりそうだからと言わんばかりに私の手をつないで引っ張って行ってくれた。
手を繋いでる事に私は緊張してずっと手元を見ていた。
歩いてる時に、ふと…樋口くんの横顔を見たら少し頬を赤く染めていた。
樋口くんも緊張してるんだ。
でもこういう時間が私には幸せだなぁ…。
そうこう考えてるうちにお店についた。
「いらっしゃいませ〜何名様でしょうか?」
「2名です」
「2名様ですね?ご案内します」
「ごゆっくりどうぞ」
「ありがとうございます」
2人でメニューを見た。
人気NO.1と書いてあったパフェがあった。
それがきっと樋口くんの食べたくて来た食べものなんだろう。
男女2人で来ている方限定メニューというものがあった。注意書きでカップルじゃなくてもご注文出来ます!と書いてあった。
「美羽、これ頼もうよ」
まさかの、私が見ていた男女限定のケーキを言ってきた。
この限定メニューは、好きなケーキを4種類組み合わせて出してくれるというものだ。
「いいけど、何を組み合わせて頼むの?」
「うーん…どうしようかな、美羽食べたいケーキある?」
「ショートケーキとか、モンブランかなあ」
「じゃあ、それにしよう!」
「あともう2つは?」
「俺的にはいちご系のケーキがもう一つ欲しいな…」
「どれにする?」
「あっ、俺これがいい!いちごのチーズケーキにしよう!」