放 課 後 、数 学 準 備 室 で 。
始業のチャイムと同時に、
私はあることに気付く。
(やらかした…プリント忘れた!)
一ノ瀬先輩に夢中すぎて、
数学のプリントを挟んだファイルを教室に置いてきてしまったのである。
完全に詰みゲー。
山田先生は忘れ物にはうるさいと有名。
「じゃあプリント出して〜。いいかー?ここのX²は………ん?
おい、玉木。玉木千紘、プリントは?」
「ゔっ………。えっとぉ、、、」
「ん?」
少しずつ、山田先生の顔から微笑みが浮かんでくる。
やばい。
「すみませんっ。教室に忘れましたっ」
「素直だなあ、いいことだよ?」
「先生…っ」
「ほら、とりにおいで」
なんだ。
確かに怖かったけど、優しいじゃん。
やっぱモテる理由あるんだなあ。
のんきなことを頭に浮かべながら
先生の元へプリントを取りに行く。
だがしかし。
受け取るとき、ボソッと言われた。
「放課後、数学準備室に来い」
おそらく私にしか聞こえないであろう小さな声で
そして、聞いたこともないような低い声で
私にそう囁いたのだ。
一瞬にして凍り付いた私を、
"いつもの先生"が席に戻るよう促す。
(なに…いまの、)
聞き間違い?
私はあることに気付く。
(やらかした…プリント忘れた!)
一ノ瀬先輩に夢中すぎて、
数学のプリントを挟んだファイルを教室に置いてきてしまったのである。
完全に詰みゲー。
山田先生は忘れ物にはうるさいと有名。
「じゃあプリント出して〜。いいかー?ここのX²は………ん?
おい、玉木。玉木千紘、プリントは?」
「ゔっ………。えっとぉ、、、」
「ん?」
少しずつ、山田先生の顔から微笑みが浮かんでくる。
やばい。
「すみませんっ。教室に忘れましたっ」
「素直だなあ、いいことだよ?」
「先生…っ」
「ほら、とりにおいで」
なんだ。
確かに怖かったけど、優しいじゃん。
やっぱモテる理由あるんだなあ。
のんきなことを頭に浮かべながら
先生の元へプリントを取りに行く。
だがしかし。
受け取るとき、ボソッと言われた。
「放課後、数学準備室に来い」
おそらく私にしか聞こえないであろう小さな声で
そして、聞いたこともないような低い声で
私にそう囁いたのだ。
一瞬にして凍り付いた私を、
"いつもの先生"が席に戻るよう促す。
(なに…いまの、)
聞き間違い?