借金取りに捕らわれて 2
武は持っていたカメラを元の場所に戻し、拓海さんの後を追って隣の部屋に入っていった。


「なんすか、この部屋。かなり奇抜ですね。」


俺もその後を追う。


その部屋は診察室として使われていた部屋だった。

だが、診察室には到底向いていない部屋だ。

床以外の四方の壁と天井の柄が、ハートが描かれたドピンクなのだ。

この奇抜さに、一度来た奴は忘れられないだろう。





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