借金取りに捕らわれて 2
種明かし ~ 隼人side ~
「フッフッフッ、この事件、この名探偵武寅がちょちょいのちょいと解決してみせー」
「もう解決してるから。」
「え?」
「むしろ事件でもなんでもないからな、これ。」
「いやいやいや、これは事件だろ?ミステリーだろ?名探偵武寅の出番だろ?」
「拓海さん、あれを。」
「おう。」
妙にやる気になっている武寅を放っておいて、俺は四つ折りにされた紙を拓海さんから受け取り診療室の隣の部屋、処置室として使われていた部屋へと向かった。
黒いカーテンが掛けられた鉄格子がはまった曇りガラスの窓に、中央には手術用の椅子、そして壁際に棚がいくつか置かれている。
始めに入ったソファーがある部屋に続く扉もあるが、棚が置かれ出入り出来ないようになっていた。
俺は入ってきた扉を背に、壁の方を向いてそれを開く。
「この部屋に初めて来たとき、妙な違和感があったんだ。」
「もう解決してるから。」
「え?」
「むしろ事件でもなんでもないからな、これ。」
「いやいやいや、これは事件だろ?ミステリーだろ?名探偵武寅の出番だろ?」
「拓海さん、あれを。」
「おう。」
妙にやる気になっている武寅を放っておいて、俺は四つ折りにされた紙を拓海さんから受け取り診療室の隣の部屋、処置室として使われていた部屋へと向かった。
黒いカーテンが掛けられた鉄格子がはまった曇りガラスの窓に、中央には手術用の椅子、そして壁際に棚がいくつか置かれている。
始めに入ったソファーがある部屋に続く扉もあるが、棚が置かれ出入り出来ないようになっていた。
俺は入ってきた扉を背に、壁の方を向いてそれを開く。
「この部屋に初めて来たとき、妙な違和感があったんだ。」