借金取りに捕らわれて 2
「俺程の刑事になれば、情報屋の1人や2人知ってて当然!」


「拓海さん、すげえーっすね!」


何故か誇らしげに胸を張っている拓海さんをキラキラした目で武が見つめているのを、俺はなんとも言えない気持ちで見ていた。


俺は、いつも余計な気を使い過ぎなのかもしれない…


拓海さんは口が軽い人ではない。
情報屋のことを口に出す時点で、違法捜査を俺らに隠すつもりはないということなのか…
まあ、どちらにしろ信用してくれているのは確かだろう。



「ほら、二人とも遊んでないで、手伝って下さいよ。」


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