借金取りに捕らわれて 2
「えっ!?ちょっ、秋庭さん!?」


秋庭さんの体が私の体を包み込むように密着し、首に熱い吐息が触れる。


「知らない男を家に上げるってことが、どれほど危険か分かってるのか。」


私にとっては、今の秋庭さんの方がよっぽど危険なんですけど!



「大丈夫ですよ、だってー」


「だってじゃない。たく、お仕置きが必要みたいだな。」


「わっ、何するんですか!?」


秋庭さんは私の上着の裾に手をかけた。


「言っただろ?お・し・お・き。」


やばい!逃げなくちゃ!


「暴れるな、まあ、暴れても逃がさないけどな。」


暴れるなと言われても、このままされるがままになるわけにはいかないと、抵抗を試みるも…


秋庭さんの宣言通り、片腕でがっしり抱きとめられた腰は、どれ程捩っても自由にはならず、むしろ先程よりも隙間なくぴったりと体が密着するばかりだ。



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