借金取りに捕らわれて 2
「こんな所に繋がっていたとはな。」

「ここどこだ?」

後ろから来た武が辺りを伺う。

「駐車場だよな?」

「隣のビルの地下駐車場だな。
扉は二枚とも鍵は取り付けられてなかったが、外から間違って誰かが入ってくることはないみたいだ。」

拓海さんが、最後に通った扉に書かれた『関係者以外立ち入り禁止』を指さす。

さて、これからどうするか。

隠し階段は見つけたが、やぶ医者の行方は未だ行方知れずだ。

早急に考えないとならないが…

ああ、これでまたヒロと会える時間が削られるな。

俺は溜め息を吐きたくなりながらも、これからのことを話合うため拓海さん達とやぶ医者の部屋へと戻った。
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