借金取りに捕らわれて 2
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朝日がやたら眩しい…
拓海さんとこれからのことを話し終わり、外に出れば太陽はすっかり昇りきっていた。
腕時計に目を落とせば、7時半を指している。
ここからなら、ヒロのアパートまで車で20分くらいか。
心底疲れたが…
この時間ならヒロのことだ、起きているだろう。
一目会ってから帰ろうと、くたくたの体をおしヒロのアパートまで来てみれば…
「あっれ~、ヒロさん留守かな?」
朝から厄介な奴に出くわした。
「お前、ここで何してる?」
ヒロの部屋の前に隣の部屋に引っ越して来た男が立っていた。
「ヒロさんに用があるんですよ。」
こいつ…悪びれもせず。
しかも、悪意がない笑みを浮かべているのに、悪意がひしひしと伝わってくる。
そのうえ、業とやっているのが達が悪い。
いけ好かない奴だ。