借金取りに捕らわれて 2
小さな事件
― 7時30分 ―
『ピンポーン』
朝食の準備をしているとインターホンがなった。
壁の時計を見ればまだ7時半だ。
こんな早くに誰だろう?
でも、真希以外でこんな時間にくる人なんて、思いあたる人は一人しかいない。
「はーい!ちょっと待って下さい!」
ガスの火を消し、急いでドアを開ける。
「お待たせしま…」
ドアを開けた先にいたのは予想した人ではなく、予想外の人物過ぎて私は言葉を詰まらせた。
「お嬢様、訪問者を確認せずに開けるのは不用心でございます。」